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※こちらの記事を書いた後、再度素材について見直し、現在制作のためのワイヤーはアルゲンティウムシルバーワイヤーと14kgfワイヤーを主に使用しております。
前回の指輪作りのお話で “アルゲンティウムシルバー”という素材について少し触れました。
(アルゲンティウムシルバーはお手入れの楽なシルバー素材です)
私はずっと、ジュエリー作りにアーティスティックワイヤーを使用してきました。
そして、今も使用しています。
アーティスティックワイヤーは主に
銅線や真鍮に色付けし、エナメル加工の上にクリア(無色)コーティングが施されています。
このようにエナメル加工やコーティングがされているため、折り曲げたりしても色が剥げにくく、
半永久的に変色・褪色しない最高級ワイヤーだと言われています。
でも近頃は、14kgf(真鍮に14金を熱で圧着した素材)やシルバーフィルド(kgfと同じ製法で真鍮にシルバーコーティングを施した素材)など
ワイヤーでも本物に近いゴールドや本格的なシルバーの質感を求めて使用される方が増えているようです。
確かに使用したワイヤーやパーツについて記述する際、
「14kgf」「silver925」などの表記があると
「素材にこだわって作られているもの」「高級感のあるもの」
として認識されるように感じます。
私も数年前からチェーンなどのパーツに14kgfやsilver925を取り入れるようになりました。
取り入れてみた感想としては
まず最初に、満足感がありました。
メッキじゃない、ちゃんとしたものを使っている、という満足感です。
私自身がメッキのアクセサリーを着けると触れた部分の肌が赤くなる体質なので、
チェーンがメッキじゃないのはいいな、というのも理由の一つです。
屋号をANANDAとしてジュエリーを作るようになってからのチェーンやピアスフックなどは、
全て14kgfもしくは18KGP(シルバーに18金のメッキを施した素材)、silver925などを使用しています。
そうして購入いただいたジュエリーのメンテナンス時やサロンに委託販売させていただいていた期間を経たジュエリーを見た時、14kgfでも汗などにはやはり弱く、変色もあることが分かりました。
silver925は特に空気に触れたままだと変色しやすく、こまめなお手入れが必要な素材です。
何故か同じsilver925のチェーンでもゴールドっぽく変色してくるものと、黒ずんでくるものとがあります。
酸化の過程の要因によるものなのでしょうか(?_?)
昔 友達と同じsilver925のピアスを買ったのに、変色の進み度合いが全く違ったりもしました。
そして、肝心のワイヤーについて。
私の手元にある自分用にワイヤリングしたジュエリーは、2年以上前のものにもまだほとんど大きな変色などは見られません。
多分 ジュエリーボックスに入れていた分、変色を免れたのだと思われます。
完成したジュエリーたちは、お届けまで一つ一つジップ付きの袋に入れて保存しています。
お手入れ法としては、
やはりご使用後 汗などの汚れを優しく拭き取りジップ付きの袋に入れておくのが一番良いようです。汗が一番変色を招きやすいようです。
長くなりましたが、
私はもう少しアーティスティックワイヤーを使用していこうと思います。
素材を高級なものに替えるとなると、商品のお値段にも影響があるのと
お手入れや保存の方法によって美しさを長く保つ事は可能だと思うからです。
最後に、
メンテナンスの際の変色などは、気に入って頻繁に身に着けてくださっていた証でもあります。
「いつも一緒だったので…」というお手紙が添えられていたりすると、お客様のジュエリーへの愛情を感じます。
そんな時にも、改めて作ることの幸せを実感させていただいています。