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先日の記事にて、7年前にグループ展用に描いた絵をご紹介しました。
↓こちらの絵です。タイトル『食べられない御馳走』(『鏡の国のアリス』より)。
今 改めてじっくり眺めると、何だか全体に寂しい感じ…。
見れば見るほど、「今ならもっとこうする」という気持ちが湧いてきてしまい…。
この絵にあの頃には描き切れなかった部分を更に加えてみたくなりました。
この絵に描いたのは、『鏡の国のアリス』の終盤近く、ディナーパーティーの場面です。
赤の女王と白の女王の間の席に着いたアリスは、運ばれてきた羊の腿肉を紹介されます。いざ食べようとすると「お辞儀をした者を食べるなんて無礼です」というような注意を受けて腿肉はそのまま下げられてゆき、アリスは結局何も食べられない…といった場面。
夢ってこういう不条理なことがあるよな~と思います。赤の女王といえば、突然アリスの手を取って全速力で走った後に、喉が渇いているアリスにビスケットを勧めるような場面もあります。
そんなアリスの夢?の中の、筋が通っているようで通っていないような世界。
原作の世界に出来るだけ忠実にと目指して描いた当時の自分の絵に、今の自分のエッセンスも少し加えてみる事にしました。
そうしてリニューアルしたのが、こちら↓
描いた当時を思い、あまりにガラッと変えてしまわぬよう、色を重ねていきました。
最初に取り掛かったのは、バックの色。黒だったのを紺色に変えました。
両脇に位置する女王たちに、もう少し立体感を。
↑アリスもちょっぴりリニューアル。コントラストをつけました。
↑リニューアルした豚と兎の他に、新しく加わった動物たち。向かって左端に犬、右端にドードー。
豚以外の動物たちがこちらを振り返っているかのようなカメラ目線なのは、その方がちょっと面白いかなと思ったからですが
「ほら、こんな感じで食べられないんだよ」と皮肉な表情で密かにこちらに訴えかけている、というような意味合いも少し込めています。
絵のリニューアルはこれまでした事が無かったのですが、当時の自分の描き方を思い出し、新鮮でした。